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 ぼやけた視界の中で、頭上にシャルウルが
 掲げられているのを見た瞬間、リアナは今から
 自分の身に起きる惨状を悟り目を見開いた。
リアナ
「お願い、やめてえええぇぇぇ────っ!!」
 足をばたつかせて全力で抵抗する。
 本人の意思じゃないとか、大人しくしていれば
 痛みは少なく済むとか、もはやそんなことは
 関係ない。
リアナ
「や、やめて! 好きに犯していいから!」
リアナ
「刺さないでッ!!」
 必死の願いは聞き入れらず、傷が治った
 ばかりの左腕に容赦なく一閃が突き刺さった。
???
「だれ……?」
ウィル
「あ、怪しい者ではないのですが!
 その、えーっと、か、勝手に入ってごめんなさい」
???
「…………」
ウィル
「…………」
ウィル
「あの、もしよかったら、これ使って」
???
「わたしに?」
ウィル
「泣き顔が似合わないと思ったから」
???
「…………」
シャルウル
『んなもん決まってんだろ。
 とっとと陰茎引きずり出してシコれ』
リアナ
「え────────えっ!?」
シャルウルの発言が理解できず、リアナは少しの間
固まっていた。
やがてその下品な単語を噛み砕き────
リアナ
「え、あ、う、そそそそそそそ、それって……?」
シャルウル
『考えんでもわかるだろうが。死ぬまで
 犯されたくねぇならその前におまえが射精させろ。
 膣に突っ込まれるよりマシだろ』
リアナ
「あああああああた、あたしが!?」
シャルウル
『他に誰がいるんだ。早くしろや』
リアナ 「ひぃっ────!」
 ひときわ太い2本の触手が、リアナの上下────
 口と、秘口を狙っている。
 触手といっても、杭くらいの太さはある棒に近かった。
リアナ
(まさかこの夢獣……内側から人を食べるの!?)
 牙や爪もないのに、どうやって人間を捕食するのか。
 その答えは、穴から内側へ侵入して、
 中から食い破ることだった。
 夢獣は、リアナを食らい尽くす準備を始めていた。
クロエ
「そういえば、お2人のこと、あまり
 お聞きしてませんでしたわね。どうして旅を?」
リアナ
「えぇと、ウィルとはたまたま行き先が一緒で……」
リアナ
(じ、事情が複雑すぎて話しづらい。
 いや、単純でも話せないけどっ)
 まさかその身を好きにさせる代わりに殺してもらおう
 としているとは言えまい。
 ただならぬ気配を悟ってか、クロエもそれ以上は
 追及してこなかった。
 作られた静寂が、妙にはっきりと耳に刺さる。
 鳥の鳴き声も、街の音も、ここには存在しなかった。
 聴覚さえも支配する、自分だけの世界。
 自分と────虚像だけの世界だった。