ぼやけた視界の中で、頭上にシャルウルが
掲げられているのを見た瞬間、リアナは今から
自分の身に起きる惨状を悟り目を見開いた。
リアナ
「お願い、やめてえええぇぇぇ────っ!!」
足をばたつかせて全力で抵抗する。
本人の意思じゃないとか、大人しくしていれば
痛みは少なく済むとか、もはやそんなことは
関係ない。
リアナ
「や、やめて! 好きに犯していいから!」
リアナ
「刺さないでッ!!」
必死の願いは聞き入れらず、傷が治った
ばかりの左腕に容赦なく一閃が突き刺さった。
???
「だれ……?」
ウィル
「あ、怪しい者ではないのですが!
その、えーっと、か、勝手に入ってごめんなさい」
???
「…………」
ウィル
「…………」
ウィル
「あの、もしよかったら、これ使って」
???
「わたしに?」
ウィル
「泣き顔が似合わないと思ったから」
???
「…………」
シャルウル
『んなもん決まってんだろ。
とっとと陰茎引きずり出してシコれ』
リアナ
「え────────えっ!?」
シャルウルの発言が理解できず、リアナは少しの間
固まっていた。
やがてその下品な単語を噛み砕き────
リアナ
「え、あ、う、そそそそそそそ、それって……?」
シャルウル
『考えんでもわかるだろうが。死ぬまで
犯されたくねぇならその前におまえが射精させろ。
膣に突っ込まれるよりマシだろ』
リアナ
「あああああああた、あたしが!?」
シャルウル
『他に誰がいるんだ。早くしろや』